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ウェブめがね
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ウェブめがね  >>  第5回 「うちの子にかぎって… 〜子供とインターネットの現実〜」

ウェブめがね 第5回

「うちの子にかぎって…」
〜子供とインターネットの現実〜


■「あなたのお子さん、何をしてるかわかってますか?」

 とある米テレビ局では、毎晩10時のニュースが始まる前に「It's 10 o'clock. Do you know where your children are?」と、テレビを見ている親に向けて、子供に対する注意を促すナレーションが公共サービスとして流れたりします。子供の事をわかっているようでなかなかそうでもないのが親だったりするのですが、では居場所はわかっていてもそこで何をしているかは把握できていますか? 現実の世界では、どこに居るかわかればそこにある物から判断して何をしているか大方予想はつきます。しかし、もしそこでインターネットをしているとなると話は違ってきます。というのも、インターネットとは居場所や国境を越えて人と人とがコミュニケーションするいわばもう一つの世界であり、子供はその中で誰かとコミュニケートしているからです。そのため、現実世界でしている事を把握すると同時に、インターネットという仮想世界でも何をしているかしっかりと把握する必要があります。

■増える子供のインターネット使用頻度

 少々古いデータになりますが、例えば日本で急速にブロードバンドが普及してきた2002年度におけるネットレイティングス社の調査によると、20〜30歳代のインターネット月平均使用時間11〜14時間に対し、13〜15歳は約9時間半、16〜19歳では約12時間半となり、成人のそれに近い使用時間である事がわかります。また、2〜12歳では約4時間ですが、これは前年比で58%の伸び率となり、使用時間の著しい増加が見られます。
  とりわけブロードバンドが普及してインターネット接続料が従量課金(利用時間に応じて課金されること)でなくなると、親も子供の使用時間に対してうるさくなくなるため、子供の使用時間増加はごく自然ともいえます。

■旺盛な好奇心、早い習得力

 インターネットに触れる時間が多いほど、より多くの様々なウェブサイトに遭遇する確率は高くなります。しかし数千万とも言われるウェブサイトの中には子供にとって有害な下記の内容をもつものが実際に存在します。

アダルトサイト・暴力/残酷画像サイト・犯罪助長サイト・ドラッグ関連サイト・危険物作成幇助サイト・自殺サイトなど

 その数も決して少なくはなく、また好奇心旺盛な子供は覚えるのも早いので、一度知って興味を持ったらこれらのサイトはある程度簡単に(しばしば芋づる式に)見つけられるでしょう。「うちの子にかぎって」と高をくくっている間に、子供は未発達な善悪の判断に基づいて色々な事をインターネットから吸収していくのです。

■親がするべき事は?

 犯罪の低年齢化が叫ばれて久しい日本ですが、アンダーグラウンド的サイトが最近の未成年犯罪のきっかけになる事が多々あります。しかし、インターネットが子供に与える無限の可能性、すなわち新しい事を学んだり、世界中の様々な情報にふれたり、他国の人との交信やコミュニケーションの発達などを考えると、子供をインターネットから遠ざけるのではなく、むしろ積極的に使わせる事によって何が良くて何が間違いかを教える格好の教材になると思います。そして上記のようなサイトにアクセスしない、名前や住所は聞かれても答えないなどの決まり事を明確にし、使用時間に制限を設けたり、何をしたか話をしてもらうなどが良いのではと思います。
  四六時中監視しているわけにもいかないので、使用後にサイトのアクセス履歴を確認したり、閲覧できる内容に制限を決められる市販の「コンテンツ・フィルタリング」ソフトウェアを導入する事も効果はあるかと思います。しかし何よりも大切なのは、子供とよくコミュニケーションをとり、親が様々な角度から子供をしっかりと教育していく事ではないかと思います。なぜなら、優秀なコンテンツ・フィルタリングが必要なのはコンピューターではなく他ならぬ子供たちだからです。

 

文・ナガイヨシトモ
MultiNet International Inc.

次回は-「DSL的テレビの見方」

 

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