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ウェブめがね  >>  第4回 「無線LANの見えない危険」

ウェブめがね 第4回

「無線LANの見えない危険」


■「線」に縛られない開放感!

 一昔前のマンガではよく「テレパシー」がネタに使われて、遠いところにいる友達や見知らぬ人と話ができる超能力を持った主人公や悪役がいたりしたものですが、それはあくまで空想の物語でした。それが今では携帯電話の発明により、「線」でつながってなくても遠い所にいる人と話ができる時代になりました。現実の携帯電話とマンガの「テレパシー」との違いは、機械を使うか使わないかと、お金がかかるかかからないか、といったところですが、一番魅力的なのは「線」に縛られずにどこででも使用できることにつきると思います。そしてその開放感を一度味わうと、もはや何においても「線」の存在に耐えられなくなる、そんな無線好きの方も結構いらっしゃるのでは? 少なくともインターネットユーザーの間では、無線でできるインターネット「無線LAN」の愛好家が増えているようです。

■無線LANって?

 無線LANに必要な通信機器も最近非常に安くなり、家庭でも気軽に無線でインターネットを楽しめるようになりました。無線LANにまず必要なのはDSL等の高速インターネット接続です。土地がないと家が建てられないように、大元となるインターネット接続がないと無線LANでインターネットはできません。
  インターネットを家の壁にひいたら、ここに「アクセスポイント(基地局)」と呼ばれる機器を設置し、PC側には無線LANカードを付けて、それぞれに共通の暗号を設定すれば完了です。これでアクセスポイントに対しておよそ半径50m前後のどこからでも無線インターネットが可能です。携帯電話ほどの自由度はないにせよ、二〜三階建ての家でしたら、どこにいても無線でインターネットができるので非常に便利です。

■無線LANだから見えない危険

 さてこの無線LAN、便利な反面、正しい設定を怠るとツライ目にあう恐れがありますので気をつけてください。必要不可欠な設定は少なくとも二つ。一つめはアクセスポイントの識別名としての「SSID」です。これを自分特有のものにします。また、これを「公開しない」設定にして他人に知られないようにします。二つめはアクセスポイントとの通信を暗号化するために「WEPキー」を有効にし、任意のキーを設定します。そうすれば正しい「WEPキー」を持つPCでないとこのアクセスポイントへ接続することができなくなります。
  仮にもし「SSID」を変更せずしかも公開しっぱなしだと、接続範囲内にやってきた他人にそのアクセスポイントの存在を知られてしまいます。さらに任意の「WEPキー」設定をしていないと、そのアクセスポイントに接続ができてしまいます。その結果、インターネットをタダで使われることはもちろん、それゆえ接続速度が落ちたり、自分のPCのファイルや個人情報-たとえばお気に入りホームページや電子メール、ファイルとして保存している重要文書など-を閲覧される可能性があります。さらにはそのアクセスポイントをSPAMメールやフィッシング詐欺の踏み台にされたあげく、プロバイダーから不正接続といわれてアカウントを停止させられるなど、とんでもない結果となります。無線であるがゆえに、誰が接続しているか、何をされているかが目に見えません。必要最低限のセキュリティ設定は無線LANにおいて必須です。

■セキュリティなしアクセスポイントの罠も

 逆に、セキュリティなしのアクセスポイントを見つけたからといって早まって接続してはいけません。こちらからむこうのPCが見える可能性があるのなら、むこうもこちらのPCが見える可能性だってあります。さらに最近「アクセスポイントフィッシング」という、わざとアクセスポイントに接続させてウィルスやトロイの木馬をばらまく悪質なフィッシング詐欺も発見されているので注意が必要です。
  無線の開放感を他人に邪魔されずに気持ちよく味わうためには、アクセスポイントにしっかりと鍵をかけるようにしましょう。また、見知らぬアクセスポイントにはむやみに近づかない方が得策かもしれません。

 

文・ナガイヨシトモ
MultiNet International Inc.

次回は-「うちの子にかぎって…」

 

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