昨今、クラウドコンピューティング(以下、クラウド)という言葉が多くのメディアで取り上げられています。コンピューターの誕生から、第4の大きな変遷期とも言われるクラウドの到来により、IT資産を自社で保有する時代から、利用する時代へと変換しつつあります。
従来のIT設備投資からの脱却を可能にするこの新しいコンセプトは、企業の経営層やIT部門にとっては非常に魅力的な選択肢として映ることでしょう。クラウドの導入を真剣に検討する企業が増えてきたと言われる中、本当に自社に適したソリューションなのかと不安に感じている方々も多くいらっしゃることかと思います。MultiNet では、全米の日系企業300社を対象に、IT関連のご担当者のクラウドに対する意識調査を実施致しました。今後のIT投資計画の際のご参考にして頂けると幸いです。
クラウド意識調査 - 総括
従来通りにハードウェアを自社で「保有」する形態から、サービスとして「利用」するクラウドという新しい概念に対する、企業の関心と期待は高いことが今回の調査を通して分かりました。また、初期費用から保守費用まで全ての費用を含むトータルコスト(TCO:総所有コスト)の削減などに代表されるクラウドの費用的なメリットに魅力を感じている企業も多いようでした。その一方で懸念事項のトップは、情報漏洩を含むセキュリティ面に対する不安などでした。クラウドは提供する業者によっても、そのサービス内容や保証が様々に異なります。クラウドに対し、関心を示している企業は多いものの、実際に導入済み又は導入を検討している企業は約3割に留まりました。本意識調査の中でも、クラウドについて知る機会が少ないのでよくわからないという意見が多く、経営者やIT担当者の方々が判断するにも、まだ情報や導入事例が十分でないというのが企業一般の実情のようでした。今後益々クラウドの可能性を検討する企業や、用途に合わせて導入を始める企業は増えていくものと思われます。貴社にて今後のIT投資をご検討される際の参考として、本調査結果をご活用頂けますと幸いです。調査にご協力頂きました皆様、貴重なお時間を頂きどうもありがとうございました。